長時間労働と人材の成長機会

数年前から話題にはなっていたが、働き方改革の一環で長時間労働に関する規制が厳しくなった。

法改正後は月45時間・年360時間を原則とし、最大でも年720時間・単月でも100時間未満・複数月なら80時間が上限になるらしい(「働き方改革」の実現に向けて |厚生労働省)。

労働者の保護という視点ではこのような規制が必要であることは理解できるが、時間外も休日も関係なく無茶な要求へ挑戦してきた世代としては、成長機会が確保できるのかという点で心配な面もある。

例えば、『セブンイレブンのシステムを半年で作った男の「異常」なスピード感 』のような事例もある。

この事例ほどでないにしろ、常軌を逸した方法で修羅場を超えた経験は大きな成長につながる糧になる。健康を害するような長時間残業と同じではあるが、それでも振り返ってみれば「あの経験が、その後の成長につながった」と思い当たる経験を持つ人は多いはずである。

ちょうど今朝の日経産業新聞の「リーダーの肖像」に帝人ファーマ社長のお話が掲載されているが、24時間365日対応してきた時代の経験談が書かれており興味深く拝見したところである。

今はちょっとしたことでもSNSに不満を投稿したり、理由の如何に関わらず残業=悪と主張する人が増えたりで、こういう事が経験しづらくなっている。

労働者の健康を守ることも、コンプライアンスも重要なのは間違いないが、次代のエースを育てるためにこういう経験も必要である。「ほめて伸ばす」ことを強調する人もいるが、誰もがそれだけで成長し続けられるとは考えられない。「時代遅れ」と言われるかもしれないが時にはこのような経験も必要になると思うのだが、このような機会をどうやって作れば良いのだろうか?

 

東北6県の経済動向(2018年4月)

東北6県の経済動向が発表され、以下のような評価になっている。

東北経済産業局 管内経済動向

全体の動向:一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している

  • 鉱工業生産:持ち直しの動きとなっている
  • 個人消費:足踏み状態となっている
  • 住宅着工:高水準の中、ここのところ弱含んでいる
  • 公共投資:減少しているが、復興事業により引き続き高水準にある
  • 設備投資:緩やかに持ち直している
  • 雇用:改善している
  • 企業倒産:小康状態が続いている

「緩やかに持ち直し」という表現だが、詳細を見てみると鉱工業生産(特に「汎用・生産用・業務用機械」「輸送機械」「情報通信機器」)に光明が見えるものの、中期的な動きで見ると他は低迷していることが分かる。

特に、住宅着工・公共投資は震災前よりは良い状態にあるものの減少傾向にあることは明らかだ。企業倒産も「小康状態」という表現にはなっているが、緩やかに増加傾向にある。

個人消費も昨年途中まで好調だったコンビニの売り上げが頭打ち傾向にあり、小売販売額全体が低迷傾向にある。

この状況を「緩やかに持ち直している」と表現することが誤りとは言えないが、どちらかといえば「緩やかに悪化する傾向がみられる」という表現の方が妥当であろう。

 

イオン、キャッシュアウトの動向に期待

以前から報道されているが、4月からイオンのレジで現金を引き出せるキャッシュアウトサービスが開始させるようだ。

イオンリテール、イオンのレジで現金を引き出せるキャッシュアウトサービスを開始(日経)

Webの日経の記事では軽く書かれているだけだが、4/4付けの日経産業新聞ではもう少し詳しい記事になっている。同業他社の見解として「どれだけ需要があるか分からない」、「経費を考慮費キャッシュカードや電子マネーを進めたい」とあり、「あえてキャッシュレス化に逆行するサービスはどこでま定着するか不透明」と結ばれている。

確かにそうかという気もするが、その2日前(4月1日)の日経MJでは「女性に根強い現金派」という見出しで、キャッシュレスは進んでいるものの懐疑的な意見を持つ女性も多いという記事が掲載されている。

これらの話を総合すると、キャッシュレスは進展しているもののイオンでの買い物ついでにキャッシュアウトという流れはある程度見込めるのではないか。この利便性が浸透すれば、「現金を引き出すためだけに銀行に並んで時間を費やすよりも、買い物ついでに現金を引き出することで時間短縮」という流れがも期待できそうだ。

ただし、このようなサービスは「やってみないと分からない」的なところもあるので、今後の動向に注目したい。

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