SEとしての技術力と中小企業診断士としての知識をベースに、宮城県から経営に役立つITを実践
木曜日, 11月 30th, 2006 Posted in 情報システム, 1.企画・要件定義, 3.運用・保守 | No Comments »
先日の講義の中で「セキュリティ向上のためにシンクライアントが使われる事も...」という話をした。その後、グループ演習中の下書きを覗いたところ、「新クライアント」...確かに発音はそのとおりですが、まだまだ「シンクライアント」という言葉自体、マイナーなんですね。 TCO削減の救世主として宣伝されていたのがシンクライアントですが、最近はセキュリティ対策の救世主的な扱いをされることもあります。 シンクライアントといってもメーカ毎に仕様が異なっていますが、ローカル資源を持たないという点では共通しており、FPDやUSBメモリによる情報漏えい、ハードディスクの盗難に強いというのは確かです。 しかし、そのようなメリットを持つ反面、シンクライアント上で動作するアプリケーションは「ローカル資源を持たないことを前提にしたもの」という制限があります。シンクライアント上であっても問題なく動作するアプリケーションもあれば、大掛かりな改造を行わなければ動作できないアプリケーションも存在します。 更に留意しなければならないのは、この制限は現在導入済みのアプリケーションだけでなく、将来追加導入するアプリケーションに対しても発生するという点です。 つまり、導入時点では「通常のパソコンと同様に使用できる」状態であっても、将来、新たなソフトウェアをインストールしようとした場合、「パソコンにはインストールできるのにシンクライアントにはインストールできない」という問題が発生する可能性があります。 このように、シンクライアントは運用コストの削減やセキュリティ対策が向上する反面、使い勝手や汎用性という観点では普通のパソコンの方が優れているというのが現状です。つまり、TCO(Total Cost of Ownership)ではシンクライアント、TVO(Total Value of Ownership)ではパソコンの方に分があるといってよいでしょう。 また、価格の面でも普通のパソコンに分があります。パソコンにセキュリティ対策ソフトを組み合わせた方が、安く・汎用的で、セキュリティ的にも見劣りしないという構成も可能なことから、「安全面、費用対効果を考えるとシン・クライアントではなく、パソコンを導入します。」という事例も多いですね。 Read more..土曜日, 11月 25th, 2006 Posted in 2.設計・開発 | No Comments »
最近、業務システムを再構築すると言う話が聞く機会が増えています。やはり、景気回復傾向というのは本当なのでしょうか... そこで気になっていることのひとつに開発言語の選定があります。「次のシステム開発ではJavaを使いこと」とRFPにも明記していることが非常に多いです。では、「なぜ、Javaを指定したんですか?」とたずねると、「生産性が高く、保守効率も良い。だから、開発費用も削減できるから」と... 確かに、「開発費用を削減したいから、開発言語も生産性の高いもの」というのは正論です。従来の「開発はベンダー任せ」という姿勢から比べると、好ましい傾向です。 確かに、ものの本によれば「オブジェクト指向は生産性が高い」「保守効率が良い」とあるのですが、実際にプログラミングした経験からすると、そうともいえないこともあります。 たとえば、「カプセル化によって、保守効率が向上」とはよく言われます。しかし、正しくは「カプセル化」が保守効率を向上させるのではなく、「部品化の設計がしっかり出来ていること」が保守効率を向上させます。確かに、Javaの特性として再利用に向いていることは否定しませんが、モジュールの親子関係もなく作られたシステムは、きっちり設計されたアセンブラよりも保守効率が低かったりします。 教科書的に言えば、「オブジェクト指向は生産性・保守性が向上する」のですが、実際には設計者のスキルが大きくものを言います。 プログラミング言語はあくまでも道具のひとつです。道具をひとつ変えただけで誰もが「生産性・保守性向上」の恩恵を受けられるわけではありません。 Read more..木曜日, 11月 9th, 2006 Posted in 人材育成 | No Comments »
昨年のポスターだったか、「知っていると言うだけじゃ伝わらない」というようなフレーズがあったのは。 確かに、このとおりであるが、「情報処理技術者試験は実務に即していない」「あれは単なるペーパーテスト」と言う声も多い。(というか、そういう技術者の方が多いのでは) 試験が実務に即していないと言うのはそのとおりであるが、「プロ」を自認するのであれば、「その程度の知識は勉強しなくても持っている」くらいの気概があっても良いのではないだろうか。 プロであれば、担当する技術だけでなく、身だしなみとして情報処理程度の知識を持っていて当たり前ではないか。 「一発合格しろ」とか、「高度情報処理を総ナメしろ」などというつもりはない。 問題の当たり外れや、業務都合もあるので合格まで何年かかろうと構わないと思う。 「実務に及ばないペーパーテスト」である事は否定出来ない面もあるが、「プロ」であれば情報処理試験程度は合格して当たり前ではないだろうか。 Read more..