攻めのIT経営とは?

「攻めのIT経営」という言葉が目に付くようになってきたが、良く分からない。

良く分からないままでいたが、いよいよ中小企業等経営強化法案が衆議院を通過し、経営力向上計画をどのように作成するかも意識しなければならない時期になったので、真面目に「攻めのIT経営」について調べてみることにした。

攻めのIT活用指針

昨年、経済産業省の方がプレゼンしていた話では「ビジネスモデルの変革や市場変化への対応」が攻めで、コスト削減や業務効率化は守り」ということであったが、同じく経済産業省の『攻めのIT活用指針』を見ると、「攻めのIT活用の狙い」として、新規事業への進出も効率の向上につながるIT活用も併記されている。

攻めのIT経営銘柄

昨年から始まった『攻めのIT経営銘柄』もあり、何社かの企業が表彰されている。が、これを調べてみると具体的な指標があるわけではなく、上場企業へのアンケート結果と財務指標から選定されているようで、どういう状態になれば「攻めのIT経営銘柄」と言えるのかは全く分からない。

攻めのIT経営中小企業百選

これまた似たような言葉で『攻めのIT経営中小企業百選』というのもある。こちらは募集要項も公開されており、どのような中小企業が表彰されていたかも公開されている。

が、募集要項を見ると、従来から行っていたIT経営力大賞と同じような応募用紙で、「ビジネスモデルの変革や市場変化への対応」だけでなく、業務効率化やコスト削減であっても審査対象になるらしい。表彰結果をみても「攻め」ということに特化したものではないようである。

結局、何が「攻めのIT」?

ここまで調べてみて、結局、「攻めのIT」とは何かという疑問は全く解消できない。

「攻めのITと言ったものの、それではハードルが高すぎるからコスト削減も業務効率化も攻めのITに含めてしまおう」、「IT経営という言葉は浸透しなかったし、年数もたったので攻めのITという言葉に変えてみようか」というような曖昧な印象を受ける。

この言葉が使われ始めた時は「従来型のIT活用からの脱却」という明確な意思が意思があったような気がするが、今では意味の分からぬまま使われている流行語になっていると言わざるを得ない。

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