mixiが招待制から登録制に

mixiが登録制から招待制になったそうだ。

招待制と言いながらも一人で複数のヒトを演じるケースも多く、「招待制と言ってもザル」であったが招待制ということで信頼を勝ち得ていたのは確かだろう。

yahooの意識調査「SNSは招待制と登録制のどちらがいい?」はタイミング的にmixiの招待制を意識したものだろう。形骸化した招待制がやや優位というのも、それだけ招待制を信頼していることを表しているのではないだろうか。

SNSは情報の信頼性と自由度のバランスが微妙な保つのが難しいが、mixiは招待制を維持することで、あれだけの規模になっても信頼性を訴求できた良い例である。

(情報が信頼できかというと異論もあろうが、mixiは信頼できるというイメージが保たれていたということは否定できないだろう)

マーケティング的に言えば登録制にしたことで、mixiの差別化要因が失われたといえる。

が、規模がこれだけ大きくなっているので、数をバックに新しい道を切り開くのか?

情報の信頼性(というイメージ)は保たれるのか。

SNSからグループウェア的に変貌しているようにも見えるが、この先、どこへ行くのか。

SNSとしての収益モデルを構築できるのか。

・・・今後の動向が気になる。

コメント

  1. まっしま より:

    招待制だからといって、情報に信頼性があるというのには疑問。
    情報の信頼性は、情報を発信しているひとの信頼性によると思うのだが、どう思います。
    逆に、クローズされている環境は、それ以上の発展が望めないという判断が今回の登録制になった理由だと思う。

    所詮、無料で使わせるためには、より多くの人を呼び、広告による収益をあげる必要があるんじゃないかな。
    課金か広告か。この2つのモデルでしかインターネット上では商売ができないのでしょう。

    • kseino より:

      信頼できる情報であるかどうかに着目すれば、まっしまさんの仰るとおり情報を発信するヒトが重要だと思います。
      そこは私も同じ考えです。

      ただし、「このSNSは信用できるか」という観点で見た場合、登録制のサイトよりも招待制のサイトのほうが有利ではないかと思います。
      mixiが登場した際に、「招待制なので安心」というような意見も聞かれましたよね。
      それが正しいかどうかということは別にして、ネットを利用しているヒト全体の認識として、そういうイメージをもたれやすいのではないかということです。

      今回、登録制に移行することで、「招待制なので安心」という認識はなくなりますが、それがどういう影響を与えるのかが気になるところです。

      また、課金の話も大きな課題かと思います。
      意外と良質な情報を得られるところほど、課金がついてゆかず廃れていくことが多いかなと。