知っていれば良かった、グループ化補助金(5)成功報酬

グループ補助金は公的機関の専門家として支援することもあれば、コンサルタント契約で支援することもあります。個人で契約する際に決まって出てくるのが、「何%払えばよいのですか?」という質問です。

民間契約ですと成功報酬で報酬を得ることが多いようで、5%、10%、20%、25%と人によってまちまちのようです。

東北の場合、当初はなかなか採択されず、また、採択基準も良く分からないという混とんとした状況が続いたこと、グループ補助金の支援から手をひく公的支援機関が出てきたこと等から民間による支援が増えてきたという背景があるかと思います。

一時期は「どんなに頑張っても対象にならない」というグループが山ほどあり、「グループ補助金はそろそろ終わるらしい」という噂もあったので、緊急手段としてこのような支援もアリだったのかと思うのですが、現在では条件に適合するグループであれば、何回かリトライすることで補助対象になるケースが増えています。このような状況まで落ち着くと、成功報酬はどうかなという感じです。

熊本では最初から成功報酬の話が出ているようです。混とんとしていた東日本大震災では成功報酬で採択させるというビジネスもアリだったのかもしれませんが、だからと言って熊本でも、それが一般的になるかというと...現地の状況次第でしょうね。

 

ちなみに私はどうかというと、グループ補助金に関しては成功報酬では対応していません。

なぜなら、グループ補助金で支給される金額は「被災した金額」であって、支援者の能力・努力とは比例しない金額だからです。グループ補助金は一社が数千万、数億の補助金を受け取ることが多いので、それを勘案したうえで成功報酬を持ちだしていると思うのですが、もし、被災金額が数十万の企業さんだけであっても同じように支援する姿勢を保てるのでしょうか。

企業さんが納得するのであれば成功報酬もアリだと思うのですが、それを頂くことを良しとするかどうかは支援者としての矜持だと思うのですが。