ノーコード・ローコード開発とDX

本当に役に立つのか?

ローコード・ノーコード開発が急目され、ネット上でも「DX推進に必要」「2025年問題回避の切り札」的な表現が増えている。
私自身もAppSheetでいくつかのアプリを作成している。難易度が高くない機能であれば簡単に作成できるので、非常に重宝している。
作成時間としては、業務で使用するEXCELシートを作成する時間+α程度かと思う。

電子マネーで決済した場合の記録を電子化するアプリ

活用時の注意点

保守性に注意が必要

今のところ、良いことしか言われていないノーコード・ローコード開発だが、近い将来、間違いなく問題になるのは保守性だろう。
かつて、EXCELを多用したことで「業務システムがブラックボックス化した」「作った人しかメンテできずに属人化した」という問題が発生したように、それと同じ問題が起きるだろう。

費用対効果

ローコード・ノーコードの開発基盤はクラウドで提供されることが殆どで、その料金も利用アカウント数に応じて課金されるものが一般的である。
少人数、または機能制限がある範囲であれば無料で使用できるというツールもあるが、利用人数が増えればそれなりの費用負担が発生する。
体感的には、1~2個のアプリを使う程度であれば汎用のクラウドサービスを利用したほうが安上がりになるように感じる。
また、アプリ開発を外部に依頼するようになると、これもそれなりの金額が請求される。
やはり、開発は社内で行うことと、業務に応じて新しいアプリを開発し続けるような体制であることが望ましい。