「花子とアン」と流行語と、マーケティング

花子とアンの「てっ!」

NHKの「花子とアン」、昨年ヒットした「あまちゃん」が生み出した流行語「じぇじぇじぇ」の二番煎じを狙ってか、やたら「てっ!」が飛び出すようになってきた。

当初は稀に出るだけだったのが、一回の放送の中で、「てっ!」、「てっ!」、「てっ!」と連発しすぎることも...

では、これが流行するかというと、それはないだろう。視聴率は良いとのことだが、「あまちゃん」はこのような流行語を生みだすう若年層が楽しめる番組だったのに対して、「花子とアン」はさほどでもない。

過去の流行語大賞をみると、流行語になりえる言葉は「報道で頻繁に耳にした言葉」、「若者が楽しんで使える言葉」が中心である。となると、テレビから流行語を生みだすためには「視聴率が高い番組」よりも、「若年層が楽しめる番組」であることが成功要因といえる。

その点で見ると、花子とアンという番組から流行語を生みだすのは厳しいといえる。

マーケティング世界でも「プロダクトアウトからマーケットイン」といわれるように、流行語を作る世界でも、製品(流行させたい言葉)よりも、主たる市場(流行語を生みだす市場)を意識しないといけないのだろう。