熊本のグループ化補助金(1)熊本にグループは必要だったのか?

関与しないと思っていた熊本のグループ化補助金ですが、先週から熊本入りしています。

8月の申請に向けて時間が限られているということで2週にわたってお世話になっております。

 

熊本にグループ化補助金は必要だったのか?

既に何度も説明会が開かれているようで、「何度も同じ話を聞かされてばかりで、何も進まない」という批判の声もある一方で、「なぜ、こんなことをしなければならないのか」という何度説明を聞いても理解できないという声も多く聞かれます。

理解できないので、「グループ化補助金は難しい」と仰る方もいるのですが、理解できない方には宮城が直面した状況から、補助金が生まれた背景、その後の過程をご説明すると、ほぼ一回で理解して頂けています。

ということは、私の説明がうまいということではなく、宮城県の状況から見るとグループ化補助金のような制度が必要だったのですが、熊本の状況はグループ化補助金のスキームに適していないケースが非常に多いといわざるを得ません。

「公的な機関の方が『無理やり持ってきた制度なので熊本にはそぐわないかも』と言っていたが、こういうことだったのか」と仰っていた方がいらっしゃいましたが、その通りです。

ここはグループ化補助金よりも単独復旧の補助金の方が良かったでしょう。宮城県・岩手県でも補助額は小さいものの、採択までのハードルが低い県単独の補助金があったのですが、熊本にはそれがないそうです。熊本でこそ、それを優先した方が喜ばれるケースが多かったかと思います。

当然、それでは救済できないケースも出てきますので、補助額が数千万にもなる補助金が必要だったと思うのですが、それがグループ化補助金だったかというと...それは違うなという気がします。